各種グラフ

DynaRodユーザーガイド 始めに DynaRod使用法 トラブル・シューティング 目次

上へ テーパー・グラフ デフレクション アクション・ゲノム ストレス・カーブ テーパーvsゲノム テーパーvsストレス モーメント部品別 体感モーメント

計算結果は、すべて DynaRodのデータフォルダー内に、エクセルファイルとして格納されます。

ファイル名は、ロッドID.xls  となります。

 

比較機能

バージョン2.92より、計算中のロッドを他の計算済みロッドと、グラフ上で比較する機能を提供しています。

項目名 意味・説明
比較するRodID 既定値では、空白です。
コンボボックスになっており、アーカイブにあるロッドIDがリストされています。 その中から比較したいロッドIDを選択することができます。 選択されたロッドIDが、まだ、グラフデータを作成していない場合は、比較できません。 その旨のメッセージが表示されます。

隠し機能として、DynaRodデータフォルダー内に作成されているエクセルファイル名(defxxxxxxxやstrxxxxxx)を比較対象として指定して比較することも可能です。

リセット このボタンを押すと、グラフから比較ロッドを消去ます。  
比較可能なグラフ テーパー・グラフ、デフレクション、アクション/ゲノム、ストレス・カーブ

 

デフレクションとアクション・ゲノム

DynaRodでは、デフレクションの表示には、次の指標を表示しています。

ロッド角
Tip先端角
アクション・ゲノム

ロッド角

ロッドを垂直に立て、ButtエンドとTipTopを結ぶ線の、垂線に対する角度。
この角度が浅いほど、Fastなロッドとなり、深いほど、Slowなロッドになります。


DynaRodの提案

DynaRodでは、ロッド角を使用したロッドの硬度基準を使用するように提案します。 

これまで存在した、ロッド全長の約30%が曲がるロッド=Fast、といった定義は、手元が多くまがるパラボリック・アクションのロッドには当てはまりません。 どのようなアクションのロッドにも適用できる共通の基準が必要です。

一定の標準化された前提により計算されたロッド角により、そのロッドの硬軟を参照するように提案します。

一定の標準化された前提とは、下記を意味します。

ロッドスピード 4G加速度を受ける
ロッドの移動形式は、Translated (水平移動)
計算はDynaRodによる
Line to Fishは、ライン番手によって下記とする
    #3    30 feet
    #4    40 feet
    #5    50 feet
    #6    60 feet
    #7    70 feet
    #8    80 feet
    #9    90 feet

 

ロッド

ロッド 硬度

-15° Very Hard
15°-20° Hard
20°-25° Medium Hard
25°-30° Medium
30°-35° Medium Soft
35°-40° Soft
40°- Very Soft

これは、ロッドの硬度、硬いか柔らかいかを表現するもので、ロッドがどうアクションするかを意味するものではありません。 ロッドアクションに関しては、アクション・ゲノムを提案しています。

Tip先端角

Tip先端1インチの接線の垂線に対する角度。  この角度が、物理の法則にしたがうと、ロッドの各部(1インチセクション)の曲り角(1つ前のセクションに対しての曲がり角度)の合計に一致します。  したがって、曲り角の総量となります。  したがって、曲がりの大きさと言ってもよろしいでしょう。 下記アクション・ゲノムグラフのy軸の値を累計するとTip先端角になります。

アクション・ゲノム

1インチセクションの曲り角(1つ前のセクションに対しての曲がり角度)を、X軸にポイントを取ってプロットしたグラフです。 このグラフは、ストレス・カーブに酷似します。
どこをどの程度曲げるか(あるいは、どう曲がるか)、というパターンがアクション・ゲノム(アクションの遺伝子)ということになります。  ストレス・カーブよりも設計手段として優れている点は、アクション・ゲノムと、ロッド・デフレクションは、Deflection Designerツール上で連動して動かせる、と言う点です。 ストレス・カーブでロッド設計をする場合は、ストレス・カーブの設計=>テーパー計算、という計算過程を経なければなりませんが、Deflection Designerによる設計法では、即座にアクション・ゲノムに対応するロッド・デフレクション画像を画面上で知ることができます。

この点は、お客である、釣り人の要望を明確にするためには、好都合です。

グラフ作成時の前提

各種グラフには、計算時に前提した事項を表示します。
これによって、そのグラフがどういう前提で作られたものか、また、現在のアーカイブに記録されている情報と違っている、かどうかを判断することができます。

表示される前提事項は以下のとおりです。

竿種、RodID、ロッド長、ピース数、使用したキャスティングスタイル、ラインタイプ、ライン番手、フィッシング長、Tip加速度、フライの重さ、魚の重さ、ロッド角、Top角(Tip先端角)、使用した竹、使用したLvalue。

以上

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