テーパー入力

DynaRodユーザーガイド 始めに DynaRod使用法 トラブル・シューティング 目次

上へ

使い方

Dimension入力オプションを選んだ場合には空の頁として表示されます。 表示されているDimension入力域にテーパーデータを一つ一つ入力します。  入力が済んだら必ず SAVEボタンを押します。

カット&ペースト、ストレートテーパー設計から続いてこの頁が表示される場合は、既にDimensionが設定されて表示されます。 修正が必要な場合は、この頁でDimension値の修正を行います。

機能

Dimension入力域に表示されているテーパーデータの微調整を行う下記の機能があります。

Dimension入力域内の+ー調整欄

ここに+値、−値を入力して、即反映ボタンを押すと、Dimensionが加算、減算されます。

Dimension一律調整

ここに+値、−値を入力して、即反映ボタンを押すと、その値を全体に渡って、加算、減算します。

ポイント行の追加・削除

カット&ペーストでランダム・ポイントのテーパーを貼り付けた場合、時として、ロッド長と貼り付けしたロッドポイントの長さが合わない場合が考えられます。 このような場合、ロッドポイントの行を追加したり、削除したりすることができます。 

保存

いずれの場合も、Dimension入力域に表示されているデータは、Work作業域内に存在します。
Saveボタンを押すことで、DynaRod内にユーザー入力テーパー(別名、5インチ間隔データ)として保存されます。

機能ボタン

機能ボタン名 機能
表示切替 インチ表示、ミリ表示を切り替えます。 新規登録全体に反映します。
即反映 Dimensionの+−調整を即実行します。
Archiveに戻る Archive画面に戻ります。Saveしないとデータは消えます。
Save 入力域のデータをArchiveのユーザー入力(別名、5インチ間隔)テーパーに保存します。

入出力データ

項目名 意味
Dimension入力域内  
ロッドID 作業中のロッドID
Point ロッドポイント
Dimension ロッドポイントでの対面巾
調整+ー Dimension値を増減したい場合に増減値を入力。 即反映ボタンを押すと反映されます。
   
Dimension一括調整値 すべてのポイントでの対面巾を増減させる値を+、−付きで入力。 即反映ボタンを押すと反映されます。
   
Dimensionから引く塗装幕の厚み 入力されているテーパーデータがロッドからの実測の場合で、塗装の上から測定されている場合に、差し引くべき厚みを入力します。 この厚みは、部品設計で部品生成ボタンを押した際に、1インチ間隔のテーパーデータを生成する際に差し引かれます。
5インチ間隔テーパーは差し引かれません。 このデータはArchive上に記録されて維持されます。
Dimensionから引く接着層の厚み 入力されているテーパーデータがロッドからの実測の場合で、一定の接着層が測定されている場合に、差し引くべき厚みを入力します。 この厚みは、部品設計で部品生成ボタンを押した際に、1インチ間隔のテーパーデータを生成する際に差し引かれます。
5インチ間隔テーパーは差し引かれません。 このデータはArchive上に記録されて維持されます。

 

DynaRodのテーパーデータ

DynaRodでは、下記の2種類のテーパーデータを維持しています。

(1)ユーザーが入力したテーパー

いわゆるオリジナルテーパーの意味で、塗装幕や接着層の厚みを含んだままのテーパー情報を、入力されたままの状態で保持します。実際に記録されるテーパー間隔は、基本情報入力にて入力されたPFステーション間隔になりますが、5インチ間隔が多いので、5インチ間隔テーパーと言う場合があります。

(2)内部生成したテーパー

内部計算上、すべてのテーパーは1インチ間隔のテーパーに変換します。 その理由は、オリジナルテーパーには色々な条件のものがあります。 たとえば、ランダム・ポイント・テーパーであったり、PFステーション間隔もまちまちであったりします。 接着層、塗装幕の厚みを差し引く必要もあります。 

そこで、DynaRodは、内部的には一律で同義のテーパーデータに変換する必要があるわけです。 また出力のPFステーション間隔にも自由度をもたせるためにも、最小単位のテーパーデータで記録しておく必要が生じます。 例えば、5インチ間隔でテーパー生成して、6インチ間隔で取り出す、ことも可能になる訳です。

ランダム・ポイント テーパーの記録方法 

DynaRodは、ポイントフィールドにランダム・ポイントの指定が出来るようになっています。

基本的にはポイントフィールドは指定されたPFステーション間隔で表示されます。
Dimension入力域内では、ポイント値自体を好きな数値に変更することができます。
このばあい、Dimensionがゼロ、または、Null値はエラーとなります。 即ち、入力域内のすべての行に有効なDimension値が入っている必要があります。 そのため、ゼロ値、Null値の行はすべからく削除していただく必要があります。 (マウスの右ボタンで削除または切り取りを選ぶ)

当「新規登録」機能のテーパー入力画面(当画面)には、システム上の理由で、「按分計算」ボタンが設置できないため、入力されたランダム・ポイントのテーパーは、記録されたまま「仕様変更」および「部品設計」機能にキャリー・オーバーされます。 そしてそこで1インチ単位のテーパーの按分することができます。

したがって、ランダム・ポイント テーパーの賢い使い方は、一旦、当画面で、ストレート/テーパーをダミーで作成して記録し、次に「仕様変更」機能のテーパー入力画面を開いて、既存のテーパーをすべて消し、ランダム・テーパーを入力します。 そして「按分計算」ボタンにより按分する、と言う方法もあります。

いずれにしても、「部品設計」機能を実行すると、すべてのランダム・ポイント テーパーは、

1インチテーパーに変換されます。 「部品設計」を必ず実行せねばならない理由の一つです。

以上

(c) Copyright 2006 Max Satoh All rights reserved.