当画面では、常に変換元のロッド(赤いグラフで表示)と変換後のロッド(青いグラフで表示)が表示されます。
この機能の実行では、def + 変換元ロッドID.xls のエクセルファイルが作成されるだけです。 変換したテーパー情報、変換指定したロッド基本情報をアーカイブに登録するには、アーカイブに登録、ボタンを押して登録する必要があります。 その際、ロッドIDは新しい名前を付けることができます。
機能ボタン
機能ボタン名 |
機能 |
テーパー表比較 |
テンプレート、前回の変換、最新の変換、のテーパー表の履歴を表示します。 |
テーパー・グラフ |
比較するロッドIDとのテーパー比較グラフが表示されます |
デフレクション |
比較するロッドIDとのデフレクション比較グラフが表示されます |
アクション・ゲノム |
比較するロッドIDとのアクション・ゲノム比較グラフが表示されます |
ストレス・カーブ |
比較するロッドIDとのストレス・カーブ比較グラフが表示されます |
テーパーvsストレス |
変換したロッドのテーパーとストレス・カーブが同じグラフ上に表示されます |
モーメント |
比較するロッドIDとのモーメント比較グラフが表示されます |
モーメント部品別 |
変換したロッドの部品別モーメントグラフが表示されます |
体感モーメント |
変換したロッドの体感モーメントグラフが表示されます |
アーカイブに登録 |
変換したロッドの情報を「登録するRodID」フィールドに指定した名前で、アーカイブに登録します。 同じ名前がアーカイブにある場合は上書きします。
登録するテーパーのPFステーション間隔は、テーパー変換の指定、画面に指定してある間隔で記録されます。 |
Archiveに戻る |
アーカイブ画面にもどります |
表示・入力情報
項目名 |
意味・説明 |
比較するRodID |
既定値では、変換元のロッドIDが埋められています。
コンボボックスになっており、アーカイブにあるロッドIDがリストされています。 その中から比較したいロッドIDを選択することができます。 選択されたロッドIDが、まだ、グラフデータを作成していない場合は、比較できません。 その旨のメッセージが表示されます。
隠し機能として、DynaRodデータフォルダー内に作成されているエクセルファイル名(defxxxxxxxやstrxxxxxx)を比較対象として指定して比較することも可能です。 |
リセット |
このボタンを押すと、グラフから比較ロッドのデータを消去します。 |
登録するRodID |
変換したロッドをアーカイブに登録するためのロッドIDを指定します。 ロッドID=def名での登録はできません。 |
計算結果は、すべて ”Translated Rod”による動的計算によります。
DynaRodのデータフォルダー内に、エクセルファイルとして格納されます。
ファイル名は、"def"+ロッドID.xls となります。
デフレクションとアクション・ゲノム
DynaRodでは、デフレクションの表示には、次の指標を表示しています。
ロッド角
ロッドを垂直に立て、ButtエンドとTipTopを結ぶ線の、垂線に対する角度。
この角度が浅いほど、Fastなロッドとなり、深いほど、Slowなロッドになります。

DynaRodの提案
DynaRodでは、ロッド角を使用したロッドの硬度基準を使用するように提案します。
これまで存在した、ロッド全長の約30%が曲がるロッド=Fast、といった定義は、手元が多くまがるパラボリック・アクションのロッドには当てはまりません。 どのようなアクションのロッドにも適用できる共通の基準が必要です。
一定の標準化された前提により計算されたロッド角により、そのロッドの硬軟を参照するように提案します。
一定の標準化された前提とは、下記を意味します。
 | ロッドスピード 4G加速度を受ける |
 | ロッドの移動形式は、Translated (水平移動) |
 | 計算はDynaRodによる |
 | Line to Fishは、ライン番手によって下記とする |
 | #3 30 feet |
 | #4 40 feet |
 | #5 50 feet |
 | #6 60 feet |
 | #7 70 feet |
 | #8 80 feet |
 | #9 90 feet |
ロッド 角 |
ロッド 硬度 |
-15° |
Very Hard |
15°-20° |
Hard |
20°-25° |
Medium Hard |
25°-30° |
Medium |
30°-35° |
Medium Soft |
35°-40° |
Soft |
40°- |
Very Soft |
これは、ロッドの硬度、硬いか柔らかいかを表現するもので、ロッドがどうアクションするかを意味するものではありません。 ロッドアクションに関しては、アクション/ゲノムを提案しています。
Tip先端角
Tip先端1インチの接線の垂線に対する角度。 この角度が、物理の法則にしたがうと、ロッドの各部(1インチセクション)の曲り角(1つ前のセクションに対しての曲がり角度)の合計に一致します。 したがって、曲り角の総量となります。 したがって、曲がりの大きさと言ってもよろしいでしょう。 下記アクション・ゲノムグラフのy軸の値を累計するとTip先端角になります。
アクション・ゲノム

1インチセクションの曲り角(1つ前のセクションに対しての曲がり角度)を、X軸にポイントを取ってプロットしたグラフです。 このグラフは、ストレス・カーブに酷似します。
どこをどの程度曲げるか(あるいは、どう曲がるか)、というパターンがアクション・ゲノム(アクションの遺伝子)ということになります。 ストレス・カーブよりも設計手段として優れている点は、アクション・ゲノムと、ロッド・デフレクションは、Deflection Designerツール上で連動して動かせる、と言う点です。 ストレス・カーブでロッド設計をする場合は、ストレス・カーブの設計=>テーパー計算、という計算過程を経なければなりませんが、Deflection Designerによる設計法では、即座にアクション・ゲノムに対応するロッド・デフレクション画像を画面上で知ることができます。
この点は、お客である、釣り人の要望を明確にするためには、好都合です。
グラフ作成時の前提
各種グラフには、計算時に前提した事項を表示します。
これによって、そのグラフがどういう前提で作られたものか、また、現在のアーカイブに記録されている情報と違っている、かどうかを判断することができます。
表示される前提事項は以下のとおりです。
竿種、RodID、ロッド長、ピース数、使用したキャスティングスタイル、ラインタイプ、ライン番手、フィッシング長、Tip加速度、フライの重さ、魚の重さ、ロッド角、Top角(Tip先端角)、使用した竹、使用したLvalue。

以上
以上
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