|
ユーザー・ガイドの使い方DynaRodユーザーガイドは、HTMLで作成しています。 Helpとしての使い方:呼び出し方は、DynaRodの任意の画面上で、「DynaRod Help」ボタンを押すと、現在開いている画面についてのHTML頁が表示されます。 ナビゲーションを使って他の頁も見られます。 戻り方は、ブラウザの「戻る」ボタンでDynaRodに戻ります。 Xマークでも戻れますが、この場合DynaRodに戻るには、画面下端のタスクバーをクリックすることになります。 「DynaRod Help」ボタンは、画面上方の、メニュー・バーの右端に表示されます。 一式のHTMLとしての使い方:Dynarodのホーム・ディレクトリー内に、\helpフォルダーがあります。 \help内の、 \folder内にindex.htmを見つけて開くと最上位から検索することができます。 或いは、任意の画面を「DynaRod Help」で開いた後、ナビゲーションをたどって、Homeを表示できます。 Archiveの使い方DynaRodは、アーカイブ機能を備えてはいますが、ありとあらゆるテーパーを内部に保存するというアーカイブ機能というよりは、ロッド設計のツールとして使っていただくことを期待して開発しています。 そのため、あまりに多くのロッドをArchive内に保存すると、一覧表の長さも長くなり、また、データベース自体も大きくなって、かえって使いにくくなる場合もあります。 快適に使っていただくには、「Import/Export」機能を使って、必要最低限の参照用テーパーをArchiveに残し、残りはDBbackupフォルダーにエクスポートして保存することが有効かと思います。 エクスポート後に、Archiveの内容を消しても、再度インポートすれば復元できます。 DBbackupのインポートでは、読み込むExcel形式のバックアップレコードのレコードIDが、Archive内のレコードIDと重複しない限り、アーカイブ内に読み込めます。 重複するレコードIDは読み込まれません。 この特徴を知っていると、エクスポートしたエクセルファイルを開いて、レコードIDを自分の計画する番号に振り直して、アーカイブに読み込むような操作が可能になります。 例えば、アーカイブ内に記録しておくだけのロッドには、100番以降の番号をエクセルバックアップファイルで振り直し、アーカイブで現在処理中、あるいは、近々処理するロッドには、1〜100番までの番号を振ってから、インポートすると、よく使うロッドを画面の上位に持ってくることができます。 番号振り直しのステップ以下のステップでArichve画面に表示されるロッド一覧の順序を変えられます。
スクラッチから新テーパーを設計する新規にロッドを追加する度に、それらはArchiveの最後尾に作成されます。 この方法でももちろん構わないわけです。 さらに効果的にArchiveを使う方法があります。 先にホームロッドベースとなるロッド、例えば,"myrod1" から "myrod5" までのロッドIDを作っておきます。 Archiveは初期状態ではこのようになっています。 テーパーは何でも良いですから、たとえば、適当なストレートテーパーを入れてあるとしましょう。 新規のテーパーを設計しようとする時は、これらのホームロッドベースを使います。 「仕様変更」から順次処理を進めます。 次に「曲がりで設計」または「ストレスで設計」を開き、記録されていたテーパーは無視して、Deflection Designer、あるいは、Stress Curve Drawerツールを使って、全く新規のテーパーを設計します。 出来上がったテーパーを新規のロッドIDをつけてArchiveに保存します。 ステップを要約すると
Archiveと他のデータは、レコードIDではなく、ロッドIDが同じであれば自動的に関連付けされますので、順序を並び変えても、変えなくても、対応が付く限り、DynaRod内では関連が保持されます。 アーカイブの整合性DynaRodは、アーカイブ内に記録されるデータの整合性を維持することを意図しています。整合性という言葉は、単にデータ保護のためにバックアップするということだけではなく、種々の機能によって処理された結果の間での、データの依存関係を守るということも意味しています。 例えば、計算結果やグラフは、「新規登録」や「仕様変更」で入力された対面巾、「部品設計」や「バランス設計」で入力された部品情報をもとに計算されます。 ユーザーが各パネルを開いた時に、その結果が対応する入力から計算されていることを保証する必要があります。 もし仮にこの整合性が失われると、ユーザーは、入力されている結果と異なる出力セットを眺めることにつながります。 DynaRodが、処理状況欄によって各機能の処理順序に固執するのはこのためです。 「仕様変更」が処理されるとDynaRodは、それ以後の処理状況欄を無効化することで、再入力、再計算をいていただくように暗黙の指示を与えています。 それは、入力された情報と出力されている情報が対応していることを保証するためです。 しかしながら、すでにこのことをよく承知しており、自分自身で必要な整合性を守る自信のあるユーザーにとっては、これらの順序づけが、かえって邪魔になることも考えられます。 そこで、「My Default」頁にオプションを設け、そのようなユーザーには、より緩やかな整合性の規制を適用できるようにしています。 以下のような仕掛けがあります。 ロッドIDが、"myrod"で始まる場合には、DynaRodは「曲り・ストレス計算」「動的曲り・ストレス計算」の計算中に、対面巾データの変更を可能にします。 通常では、テーパー変更時には、「部品設計」と「バランス設計」をやり直す必要がありますが、この場合は、それなしに再計算を続行できます。 部品とテーパーとの整合性はユーザーの判断により守ることになります。 もし、テーパー変更が部品変更を伴うと、ユーザーが判断するときには、ユーザー自身の判断で、「部品設計」、「バランス設計」を再実行する、ということになります。 "myrod"は、そのように意図された場所を意味します。 "myrod"以外のロッドに関しては、DynaRodは、原則として、計算中での対面巾データを許しません。 対面巾データの変更は常に「仕様変更」で行う必要があります。 続いて「部品設計」、「バランス設計」と実行し、再計算を実行することになります。 「My Default」パネルで、"アーカイブ整合性強化=NO"を指定すると、すべてのロッド行において、上記 "myrod"と同様の整合性となります。 対面巾データを変更し、「保存」した場合は、DynaRodの内部テーパー(1インチテーパー)、および、ユーザー入力テーパー(通称5インチテーパー)は整合性を持って保存されます。 この場合、ユーザー入力テーパーも、1インチ間隔で記録されます。 "アーカイブ整合性強化=NO"の場合は、データ整合性の責任はユーザーにあります。 特に、部品情報との整合性について、DynaRodは責任を持ちません。 "アーカイブ整合性強化=YES"で使用することを強くお勧めします。 その分、"myrod"行にて作業を継続し、満足する結果を得た後に、正式に名前を付け、アーカイブに登録し、部品情報との整合性を維持しておく、というのが理想的な使い方です。 1つのロッドについての種々の処理フローDynaRodは種々の機能を提供していますので、ユーザーは、1つのロッド生成に関してこれらをいかような組み合わせ、順序ででも使いこなせます。 以下に、ロッドを生成する際に使える機能の処理フローを例示します。 基本的な方法、デフレクションとストレスカーブを見てテーパーを修正する
既存テーパーを修正する (便宜上、「曲り/ストレス計算」から開始します)
スクラッチから新規テーパーを設計する(便宜上、「曲り/ストレス計算」から開始します)
スクリーン・サイズと文字の大きさDynaRodは下記の文字サイズを選んだ時に最も画面サイズにフィットするように出来ています。 また、スクリーンは最大化してお使いください。 画面下のステータスバーに処理状況が表示されます。 画面を小さくするとステータスバーが表示されない場合があり、時間のかかる処理ではコンピュータが動いていないかのように錯覚することがあります。 マイコンピューター>コントロール・パネルー>画面ー>設定タブー>詳細ボタンー> DynaRodショートカット・アイコンの設定の仕方DynaRodのプログラム名は長いので、ショートカットにアイコン(絵)をつけてデスクトップに置いておくと、アイコンをクリックするだけで立ち上げることが出来ます。
テーブル内容の見直し以下に示すテーブルは、ユーザーが既定値として使えるように準備されていますが、DynaRodを使用する前に、内容を見直し、ご自分の数値に設定しなおしてください。 設定値は筆者の好む値であって必ずしも世界共通ではありません。 特に最初の2つのテーブル内容は見直しと再設定をしてください。 他のテーブルはそのまま使っても大丈夫でしょう。
ルアーロッド、船釣り用ロッドの設計DynaRodはルアー、船釣り用のロッドも設計できます。 そのためには、下記のテーブルにそれぞれ「Lure」「Boat」用のガイド・セットを定義する必要があります。 事前にガイドセットのエントリーを作ってありますが、内容はフライロッド用のガイド値が入っています。 これらをルアーロッド、船釣りロッド用のガイド、トップガイド、ガイド配置などに設定しなおす必要があります。
以上 |
(c) Copyright 2006 Max Satoh All rights reserved. |